Archive for the ‘Book’ Category

文字はエロい

月曜日, 7 月 21st, 2008

上京して間もない頃、国分寺で開催された「ハーブ・ルバリン展」でこの本と出会った。タイトルを見て思わず手に取ったが中身はエロくも何とも感じない。ところが表紙にある堂々としたローマンキャピタルは何とも艶かしい線をもっている。お客さんお目が高い、こいつは買いですぜ、と展覧会を主催する古書店の主に耳打ちされたこともあり、財布へと手をやって中身と相談する。EROSは号を経るにつれどんどんよくなり、本当はVol.3のマリリン・モンローの写真が掲載されたものが欲しかったが(これは少しエロい)、当時始まろうとしていたプロジェクトの資料にも使いたかったので、EROSとはっきりタイトル文字が写ったVol.1にした。古書店の主は、Vol.1の方が希少で買いですぜ、旦那。と言うが、やっぱりマリリン・モンローに後ろ髪を引かれている。

アイデア 329号のハーブ・ルバリン特集号に「EROS」は掲載されていた。ハーブ・ルバリンの業績を振り返る上で欠かすことができないこの雑誌、主の勧めた訳がわかった。あまりそういうところには興味が無かったが、ピンピンに尖ったエッジをもつタイトル文字はとても引きつけられる。紙面に用いられている書体の線は艶かしく、印刷のトーンや文字の揺らぎが心地よい。EROSの文字は自分にとって十分にエロい。

Parallel Strokes

月曜日, 5 月 19th, 2008

先月、Christian Schwartzさんの会合でお会いしたIan LynamさんからParallel Strokesという本を送っていただいた。以前彼はPingMagで小林章さんにインタビューを行い、それを見て以来ずっとインタビュアーのIanさんのことが気になっていたが、まさか日本に住んでおられるとは思っていなかった。先日の会合では会の終わりに少し挨拶をさせていただいただけだったので、メールで少しやり取りをさせていただいていた。

このParallel Strokesには彼がタイプデザイナーや、文字に関わるアーティストにインタビューした記事がまとめられている。一口に文字と言っても文字をメインにした落書きアーティストから書体デザイナーとさまざま。文字をテーマにしていろいろな人が活躍しているんだなと思った。それぞれの活動内容や、なぜ文字に興味を持ち始めたかなど各者さまざまでとてもおもしろい。いろいろなきっかけがあるのだなと思った。


Parralel Strokesと一緒に送っていただいたノベルティ

小林さんのインタビュー記事もかなりの部分がカットされていたのか、PingMagには掲載されていなかった質問項目やスケッチなどが掲載されている。その他にはUnderwareへのインタビューや以前IanさんがFontShopカタログで記事を掲載した号の写真を見てとても好きになったDAIMへのインタビューなどが含まれている。


(左上) Parallel Strokesのポスター (右下) 掲載アーティストの写真を見て思い出したIanさんの記事が掲載されたFontShopのカタログ005。表紙を飾るのはDAIMのアート。

Ianさんはグラフィックデザイナーとしてだけでなく、CooperBlack Swashをデジタル化した方でもある。自身でレーベルも立ち上げているようだ。いろいろとお伺いしたいこともあるので、一度会いませんかと約束をした。