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	<title>SHOTYPE.com_Japanese</title>
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	<pubDate>Fri, 14 Nov 2008 04:11:22 +0000</pubDate>
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		<title>『対／組』というコンセプト。</title>
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		<pubDate>Wed, 05 Nov 2008 14:59:33 +0000</pubDate>
		<dc:creator>shotype</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[Exhibition]]></category>

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		<description><![CDATA[なんじゃこれは？！もんじゃ焼きに文字など書いている場合ではなかった。
浅草から東京国立博物館「大琳派展」に向かった。展示室に入って思わず声を上げた。奇才ぶりを表現するには変な言葉しか出ない。ブツブツ言うのを隠すのにずっと口に手を当てて見入ってしまった。展示作品の多くはこれまでにもいろいろな展覧会で見たことがあったが、こうやって総覧できるとまた見方が変わる。前回の「対決－巨匠たちの日本美術」展でも俵屋宗達／尾形光琳の「風神雷神図屏風」を見たが、今回はさらに酒井抱一、鈴木其一まで加わった。それぞれの違いや特徴が比較して見ることが出来て面白いが、やっぱりこれを始めに描いちゃった俵屋宗達はすごいなと思うのであります。また、その後それぞれに我が道を極めて行って世界を作り出し、尾形光琳の「蔦図香包」や「三十六歌仙図屏風」はかっこいいし（紅白梅図屏風が見れなかったのは残念）、酒井抱一の「十二ヶ月花鳥図」はやっぱり素敵だった。
展示作品を通して目をひくのが「対／組」というコンセプト。対の屏風、軸や襖絵、扇の表裏、「風神雷神図」のみならずあらゆる作品に「対」という仕掛けがある。昔から「対／組」というものになぜか惹かれ、双子に憧れるし、仏像は「日光／月光菩薩像」や「仁王像」「四天王像」「十二神将像」などが好きだった。ピンでも素敵だが、全く性格の違うもの同士が、相方がいることでより際立ち「１＋１＝２」では言い表せないものが加わるように思えるからかもしれない。今回の一番、俵屋宗達の「京都・養源院の杉戸」はその絵が素晴らしかっただけでなく、表裏、阿吽、四組とくすぐるコンセプトが盛り込まれていた。
対をなさなくても良い。「俵屋宗達の絵に本阿弥光悦の書」というコラボレーションも素敵で、二人にどういったやり取りがあったのかなどを勝手に想像してしまうのも面白い。そういう想像が、文字でいえば、例えば「ローマンとイタリック」のようなコンビとしてお互いが引き立つ魅力って何だろう？ウエイトや字幅など直線的な変化ではないファミリーはどうだろう？という考えにおよぶ。アイデアをそぎ落とすべきとはわかっていても、つい、どうなるの？と考えを巡らせてくれるのだ。「対／組」という考え方は琳派だけのものではないのだろうし、歴史的な考察はがどうなのかわからないけど、「風神雷神図」の存在ってやっぱり大きいものだったんだろうかと思った。
風神と雷神を一つづつ隠して見てみた。お互い視線を合わせていないのに、相手の位置をしっかり把握しているように見えるのがおもしろかった。

△東京国立博物館　平成館
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>なんじゃこれは？！<a href="http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/11/05-shotype-235925" target="_self">もんじゃ焼きに文字など書いている場合</a>ではなかった。</p>
<p>浅草から東京国立博物館「大琳派展」に向かった。展示室に入って思わず声を上げた。奇才ぶりを表現するには変な言葉しか出ない。ブツブツ言うのを隠すのにずっと口に手を当てて見入ってしまった。展示作品の多くはこれまでにもいろいろな展覧会で見たことがあったが、こうやって総覧できるとまた見方が変わる。前回の「対決－巨匠たちの日本美術」展でも俵屋宗達／尾形光琳の「風神雷神図屏風」を見たが、今回はさらに酒井抱一、鈴木其一まで加わった。それぞれの違いや特徴が比較して見ることが出来て面白いが、やっぱりこれを始めに描いちゃった俵屋宗達はすごいなと思うのであります。また、その後それぞれに我が道を極めて行って世界を作り出し、尾形光琳の「蔦図香包」や「三十六歌仙図屏風」はかっこいいし（紅白梅図屏風が見れなかったのは残念）、酒井抱一の「十二ヶ月花鳥図」はやっぱり素敵だった。</p>
<p>展示作品を通して目をひくのが「対／組」というコンセプト。対の屏風、軸や襖絵、扇の表裏、「風神雷神図」のみならずあらゆる作品に「対」という仕掛けがある。昔から「対／組」というものになぜか惹かれ、双子に憧れるし、仏像は「日光／月光菩薩像」や「仁王像」「四天王像」「十二神将像」などが好きだった。ピンでも素敵だが、全く性格の違うもの同士が、相方がいることでより際立ち「１＋１＝２」では言い表せないものが加わるように思えるからかもしれない。今回の一番、俵屋宗達の「京都・養源院の杉戸」はその絵が素晴らしかっただけでなく、表裏、阿吽、四組とくすぐるコンセプトが盛り込まれていた。</p>
<p>対をなさなくても良い。「俵屋宗達の絵に本阿弥光悦の書」というコラボレーションも素敵で、二人にどういったやり取りがあったのかなどを勝手に想像してしまうのも面白い。そういう想像が、文字でいえば、例えば「ローマンとイタリック」のようなコンビとしてお互いが引き立つ魅力って何だろう？ウエイトや字幅など直線的な変化ではないファミリーはどうだろう？という考えにおよぶ。アイデアをそぎ落とすべきとはわかっていても、つい、どうなるの？と考えを巡らせてくれるのだ。「対／組」という考え方は琳派だけのものではないのだろうし、歴史的な考察はがどうなのかわからないけど、「風神雷神図」の存在ってやっぱり大きいものだったんだろうかと思った。</p>
<p>風神と雷神を一つづつ隠して見てみた。お互い視線を合わせていないのに、相手の位置をしっかり把握しているように見えるのがおもしろかった。</p>
<p><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_09.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="081105_09.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_09.jpg" alt="" width="550" height="400" /></a></p>
<p><small>△東京国立博物館　平成館</small></p>
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		<title>もんじゃってなんじゃ？</title>
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		<pubDate>Wed, 05 Nov 2008 14:59:25 +0000</pubDate>
		<dc:creator>shotype</dc:creator>
		
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		<category><![CDATA[News]]></category>

		<category><![CDATA[Web]]></category>

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		<description><![CDATA[１２時４８分地下鉄銀座線浅草駅。もんじゃ焼きでも食べてみるか。上野に用事があり、せっかく食べるならちょっと浅草まで足を伸ばすかとやってきた。いろいろな制服の修学旅行生の間を抜け、雷門をくぐり浅草寺近くの「ひょうたん」という店に行く。昼も過ぎたがテレビでも取り上げられたこともあってか、店の前には１０人近くが並んでいたので、順番待ちの名前を書いて待つことにした。関西出身の自分にとって、正直お好み焼き、たこ焼きを差し置いてまでして、わざわざもんじゃ焼きを食べようとは思っていなかったが、東京に出て３年、まぁ一度くらいは程度に思っていた。


△ご存知浅草雷門（上）。どどーん（左下）。浅草「ひょうたん」（右下）
ところが、長い順番待ちをしつつ、何気なく目に入ったメニュー横の『もんじゃ焼きの由来』という説明書きに、『もんじゃ焼きの呼び名は生地がゆるく、鉄板の上に“文字”を書いて遊んだことから「文字焼き（もんじやき）」となり…』と書いてあるのを見た途端に一気にテンションが変わる。長く待たせられたイライラも吹き飛び、まだかまだかと中を気にして覗き込む。店員に呼ばれるが先に店の中に入りテーブルに着いた。ここはシンプルにベーシックな「江戸もんじゃ」を注文。すぐに持ってきてくれた具が入った器を持って、テーブルに置かれたもんじゃ焼きの作り方を読みながら具を鉄板に流し込む。鋳造の開始だ。具で円形の土手（母型？）を作りゆるゆるの汁を真ん中に流し込んだ。やはり初めての経験なので勝手がわからず、となりの席の様子をうかがいながら汁と具を混ぜ合わせる。だんだん粘りが出て来たところでいよいよ文字の鋳込みの開始だ。もちろん迷わず「文」をコテで書いてみる。こんなお行儀の悪いことをして大丈夫かと思いつつも、何度か試してみるが、なかなか形がうまくとどまらない。他の文字も試してみたが、形をとどめておこうとするのは難しい。書いても書いてもすぐに文字は消えて行く。波打ち際の砂浜に、書いては消える文字が…と言えばロマンチックかもしれないが、もんじゃ焼きの生地にそういうムードは持ち合わせない。なんとかベストショットをカメラに収めて、鋳造したてのもんじゃ焼きを口に運んだ。



△材料（左上）。具材で土手を作り（右上）。汁を流し込む（中央左）。リズムよく混ぜて（中央右）。これがまさしく「もんじゃ焼き」
うまいな。味はしっかりしているし、ビールが欲しくなる。次に予定が控えていたのであきらめたが、夏場にビールでやるというのもうなづける。猫舌も心配したが、思ったよりもパクつくことが出来た。お好み焼きやたこ焼きとは全く別の食べ物だ。やっぱり食事としてというよりは、ビールのアテかおやつにしかならないかなぁとは思うものの、文字を書きながらチビチビつついて文字の話をしてみるのも良いもんだなと思った。浮かんだタイトルが「もんじゃってなんじゃ？」というベタ路線では、大した話も出来ないと思うが…。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>１２時４８分地下鉄銀座線浅草駅。もんじゃ焼きでも食べてみるか。上野に用事があり、せっかく食べるならちょっと浅草まで足を伸ばすかとやってきた。いろいろな制服の修学旅行生の間を抜け、雷門をくぐり浅草寺近くの「ひょうたん」という店に行く。昼も過ぎたがテレビでも取り上げられたこともあってか、店の前には１０人近くが並んでいたので、順番待ちの名前を書いて待つことにした。関西出身の自分にとって、正直お好み焼き、たこ焼きを差し置いてまでして、わざわざもんじゃ焼きを食べようとは思っていなかったが、東京に出て３年、まぁ一度くらいは程度に思っていた。</p>
<p><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_01.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="081105_01.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_01.jpg" alt="" width="550" height="400" /></a><br />
<a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_02.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="081105_02.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_02.jpg" alt="" width="275" height="360" /></a><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_03.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="081105_03.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_03.jpg" alt="" width="275" height="360" /></a></p>
<p><small>△ご存知浅草雷門（上）。どどーん（左下）。浅草「ひょうたん」（右下）</small></p>
<p>ところが、長い順番待ちをしつつ、何気なく目に入ったメニュー横の『もんじゃ焼きの由来』という説明書きに、『もんじゃ焼きの呼び名は生地がゆるく、鉄板の上に“文字”を書いて遊んだことから「文字焼き（もんじやき）」となり…』と書いてあるのを見た途端に一気にテンションが変わる。長く待たせられたイライラも吹き飛び、まだかまだかと中を気にして覗き込む。店員に呼ばれるが先に店の中に入りテーブルに着いた。ここはシンプルにベーシックな「江戸もんじゃ」を注文。すぐに持ってきてくれた具が入った器を持って、テーブルに置かれたもんじゃ焼きの作り方を読みながら具を鉄板に流し込む。鋳造の開始だ。具で円形の土手（母型？）を作りゆるゆるの汁を真ん中に流し込んだ。やはり初めての経験なので勝手がわからず、となりの席の様子をうかがいながら汁と具を混ぜ合わせる。だんだん粘りが出て来たところでいよいよ文字の鋳込みの開始だ。もちろん迷わず「文」をコテで書いてみる。こんなお行儀の悪いことをして大丈夫かと思いつつも、何度か試してみるが、なかなか形がうまくとどまらない。他の文字も試してみたが、形をとどめておこうとするのは難しい。書いても書いてもすぐに文字は消えて行く。波打ち際の砂浜に、書いては消える文字が…と言えばロマンチックかもしれないが、もんじゃ焼きの生地にそういうムードは持ち合わせない。なんとかベストショットをカメラに収めて、鋳造したてのもんじゃ焼きを口に運んだ。</p>
<p><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_04.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="081105_04.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_04.jpg" alt="" width="275" height="200" /></a><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_05.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="081105_05.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_05.jpg" alt="" width="275" height="200" /></a><br />
<a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_06.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="081105_06.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_06.jpg" alt="" width="275" height="200" /></a><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_07.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="081105_07.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_07.jpg" alt="" width="275" height="200" /></a><br />
<a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_08.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="081105_08.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/11/081105_08.jpg" alt="" width="550" height="400" /></a></p>
<p><small>△材料（左上）。具材で土手を作り（右上）。汁を流し込む（中央左）。リズムよく混ぜて（中央右）。これがまさしく「もんじゃ焼き」</small></p>
<p>うまいな。味はしっかりしているし、ビールが欲しくなる。次に予定が控えていたのであきらめたが、夏場にビールでやるというのもうなづける。猫舌も心配したが、思ったよりもパクつくことが出来た。お好み焼きやたこ焼きとは全く別の食べ物だ。やっぱり食事としてというよりは、ビールのアテかおやつにしかならないかなぁとは思うものの、文字を書きながらチビチビつついて文字の話をしてみるのも良いもんだなと思った。浮かんだタイトルが「もんじゃってなんじゃ？」というベタ路線では、大した話も出来ないと思うが…。</p>
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		<title>セミナー「欧文フォント質問箱」</title>
		<link>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/10/28-shotype-235957</link>
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		<pubDate>Tue, 28 Oct 2008 14:59:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>shotype</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[Event]]></category>

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		<description><![CDATA[地下鉄丸ノ内線中野坂上駅１５時３３分。前の打ち合わせで遅くなり、会場の東京工業大学に着いたのは始まって４０分程経ってから。息を切らしてついた頃は、あらかじめ募集されていた質問への回答が始まるところだった。あとで聞けば、見逃したところは先日京都で聞いた部分とほぼ同じだったようで、なんとか間に合ったようでほっとした。
質問をたくさん聞けてよかった。具体的な話やどういったことに関心があるのかを知ることが出来る。次はいよいよワークショップっていう話もあがったりして、年を経るにつれ文字に対する興味が深まっているんだなと、小林さんの継続的な活動が大きく働いていることを感じた。
アートディレクター両氏のプレゼンテーションも面白かった。文字の遊びは面白いと思うし、崩すからこそ生まれる面白さもあると思う。基本的な約束事や、手書きの自然な形を学ぶのは大切なことだと思うが、それをふまえてもあえて崩したい、演出したいデザインというはあるだろうし、デザインする目的が何かという大きな視点から話すディレクター両氏の明瞭な作品解説が興味深かった。
和欧混植についての話は身が引き締まるし、和文に合いながら欧文単独でも使用されている実例を見ると、あとに続きたい気持ちが強くなる。
講演後、会場で久しぶりに会った方々と夕食。今シーズン初の鍋とおいしいビールを飲んで少々テンション高く喋る。
小林章の欧文タイプ・セミナー 2008「欧文フォント質問箱」ー 参加者がカスタマイズするセミナー ー
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>地下鉄丸ノ内線中野坂上駅１５時３３分。前の打ち合わせで遅くなり、会場の東京工業大学に着いたのは始まって４０分程経ってから。息を切らしてついた頃は、あらかじめ募集されていた質問への回答が始まるところだった。あとで聞けば、見逃したところは<a href="http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/10/24-shotype-235931" target="_self">先日京都で聞いた部分</a>とほぼ同じだったようで、なんとか間に合ったようでほっとした。</p>
<p>質問をたくさん聞けてよかった。具体的な話やどういったことに関心があるのかを知ることが出来る。次はいよいよワークショップっていう話もあがったりして、年を経るにつれ文字に対する興味が深まっているんだなと、小林さんの継続的な活動が大きく働いていることを感じた。</p>
<p>アートディレクター両氏のプレゼンテーションも面白かった。文字の遊びは面白いと思うし、崩すからこそ生まれる面白さもあると思う。基本的な約束事や、手書きの自然な形を学ぶのは大切なことだと思うが、それをふまえてもあえて崩したい、演出したいデザインというはあるだろうし、デザインする目的が何かという大きな視点から話すディレクター両氏の明瞭な作品解説が興味深かった。</p>
<p>和欧混植についての話は身が引き締まるし、和文に合いながら欧文単独でも使用されている実例を見ると、あとに続きたい気持ちが強くなる。</p>
<p>講演後、会場で久しぶりに会った方々と夕食。今シーズン初の鍋とおいしいビールを飲んで少々テンション高く喋る。</p>
<p><a href="http://www.tdctokyo.org/news/index_j.html" target="_blank">小林章の欧文タイプ・セミナー 2008「欧文フォント質問箱」ー 参加者がカスタマイズするセミナー ー</a></p>
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		<item>
		<title>洛北文字講義</title>
		<link>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/10/24-shotype-235931</link>
		<comments>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/10/24-shotype-235931#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 24 Oct 2008 14:59:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>shotype</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[Event]]></category>

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		<description><![CDATA[叡山電鉄出町柳（でまちやなぎ）駅１４時３２分。始発駅を出発した２両編成のワンマンカーは、全国高校駅伝の難所の跨線橋を抜け山の裾を走り出す。学生の頃までは木目が印象的なかなりレトロな電車だったが、最近はすっかりリニューアルされてワイドビューな電車になっている。モヒカン山と呼ばれていた山はどこに行ってしまったかわからなくなった。京都精華大学前駅。昔は一つ手前の木野という駅で降りていた気がする。
京都精華大学。約１６〜７年ぶりに訪れた学校の変わり様に驚きながら、今回の会場「清風館」をさがす。ここの卒業生ではないが、同じ京都にある芸術大学だったので何度か遊びに来た。その時と比べて規模は倍ぐらいになっているようで、全く雰囲気は変わっている。ようやく教室を見つけ中に入るとまだ３人ぐらいしかいない。やがてチャイムが鳴ると１００人近い学生が入って来た。明らかによそ者とわかる自分は学生の邪魔にならないように身を屈める。
出張をこの日に近づけ、京都まで足を伸ばしトークショーを聞きに来たのは、他の会場（翌日の大阪と東京でのTDCの講演）では盛り込まれていなかった「コーポレートフォント」についてのプログラムがあったから。それに字游工房社長鳥海さんのお話を聞く機会もいままで無く、どんな話が出るのか期待していた。
なかでも資生堂書体のデジタル化プロジェクトについての話は面白かった。資生堂に入社したデザイナーは手で描けるように資生堂書体を学ぶらしいのだが、それを描ける人が今では二人しか居らず、今後、それらの書き手が引退して行く状況をふまえて、元となる文字をデジタル化して残そうというものだった。脈々と社内に伝わる文字でも、書き手によっては解釈が違うところがあるそうで、字游工房でデジタイズした文字に対して同じ箇所に指摘はあるものの微妙にその内容が異なることがあり、そのどちらを取るのかなど苦労が多かったそうだ。
サントリー制定書体の制作顛末についても語る鳥海さんは本当に大変そうだったが、大きなプロジェクトに関わった喜びのようなものも伺えた。小林さんからは進行しようとしているコーポレート書体の予告なども飛び出し、サントリー制定書体以降ほとんどなかったコーポレート書体がまた動き出しそうな気配だった。この話を聞けただけでも京都に来たかいがあった。
学生と一緒になって、久しぶりに学生に戻った気分を味わった。小林先生からダブルペンシルでの書き方とつくられる文字の形を実習してもらい、高岡先生のコーポレートフォントの講義を聴いた。初めて聞いた鳥海先生のお話は、軽妙でほんわかとした語り口がとてもおもしろい。講義後に開かれた学生さんの作品の個別クリティックを横目で見る。またこのなかから先生方を目指す人が現れるのかなと思いながら、学校を後にして京都駅に向かった。

△京都精華大学のサイン（左）と、ダブルペンシルで描いた文字（右）。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>叡山電鉄出町柳（でまちやなぎ）駅１４時３２分。始発駅を出発した２両編成のワンマンカーは、全国高校駅伝の難所の跨線橋を抜け山の裾を走り出す。学生の頃までは木目が印象的なかなりレトロな電車だったが、最近はすっかりリニューアルされてワイドビューな電車になっている。モヒカン山と呼ばれていた山はどこに行ってしまったかわからなくなった。京都精華大学前駅。昔は一つ手前の木野という駅で降りていた気がする。</p>
<p><a href="http://www.kyoto-seika.ac.jp/index.php" target="_blank">京都精華大学</a>。約１６〜７年ぶりに訪れた学校の変わり様に驚きながら、今回の会場「清風館」をさがす。ここの卒業生ではないが、同じ京都にある芸術大学だったので何度か遊びに来た。その時と比べて規模は倍ぐらいになっているようで、全く雰囲気は変わっている。ようやく教室を見つけ中に入るとまだ３人ぐらいしかいない。やがてチャイムが鳴ると１００人近い学生が入って来た。明らかによそ者とわかる自分は学生の邪魔にならないように身を屈める。</p>
<p>出張をこの日に近づけ、京都まで足を伸ばしトークショーを聞きに来たのは、他の会場（翌日の大阪と東京でのTDCの講演）では盛り込まれていなかった「コーポレートフォント」についてのプログラムがあったから。それに字游工房社長鳥海さんのお話を聞く機会もいままで無く、どんな話が出るのか期待していた。</p>
<p>なかでも資生堂書体のデジタル化プロジェクトについての話は面白かった。資生堂に入社したデザイナーは手で描けるように資生堂書体を学ぶらしいのだが、それを描ける人が今では二人しか居らず、今後、それらの書き手が引退して行く状況をふまえて、元となる文字をデジタル化して残そうというものだった。脈々と社内に伝わる文字でも、書き手によっては解釈が違うところがあるそうで、字游工房でデジタイズした文字に対して同じ箇所に指摘はあるものの微妙にその内容が異なることがあり、そのどちらを取るのかなど苦労が多かったそうだ。</p>
<p>サントリー制定書体の制作顛末についても語る鳥海さんは本当に大変そうだったが、大きなプロジェクトに関わった喜びのようなものも伺えた。小林さんからは進行しようとしているコーポレート書体の予告なども飛び出し、サントリー制定書体以降ほとんどなかったコーポレート書体がまた動き出しそうな気配だった。この話を聞けただけでも京都に来たかいがあった。</p>
<p>学生と一緒になって、久しぶりに学生に戻った気分を味わった。小林先生からダブルペンシルでの書き方とつくられる文字の形を実習してもらい、高岡先生のコーポレートフォントの講義を聴いた。初めて聞いた鳥海先生のお話は、軽妙でほんわかとした語り口がとてもおもしろい。講義後に開かれた学生さんの作品の個別クリティックを横目で見る。またこのなかから先生方を目指す人が現れるのかなと思いながら、学校を後にして京都駅に向かった。</p>
<p><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/10/081024_01.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="081024_01.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/10/081024_01.jpg" alt="" width="360" height="270" /></a><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/081008_02.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="081024_02.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/10/081024_02.jpg" alt="" width="190" height="270" /></a></p>
<p><small>△京都精華大学のサイン（左）と、ダブルペンシルで描いた文字（右）。</small></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>「生活と芸術—アーツ＆クラフツ展」</title>
		<link>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/10/23-shotype-235930</link>
		<comments>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/10/23-shotype-235930#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 23 Oct 2008 14:59:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>shotype</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[Event]]></category>

		<category><![CDATA[Exhibition]]></category>

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		<description><![CDATA[１４時０２分京阪三条駅前。午前中の打ち合わせを終えて京阪電車を乗り継ぎ京都へ。駅近くのそば屋で昼食をとり京都国立近代美術館へ向かう。
ウィリアム・モリスが結構好きだ。黒々としたGolden Typeももちろんいいのだが、壁紙や造本紙面などいいのである。通った大学がバウハウスやアーツ＆クラフツ運動のような教育をそのままやっていて、切り紙や植物柄を延々と描かされたときは、なんでこんなことやらないかんのかといぶかしく思い、ウィリアム・モリス？ふん！なんて思っていたが、カリグラフィーやパッケージのデザインをやるようになって植物柄を描くことも多く、黒みが強くもバランスの良いコントラストに惹かれるようになった。壁紙の下絵やシルクスクリーンなどとてもきれいで、しばらく見入ってしまった。もちろんケルムスコットプレスの作品やその他にエドワード・ジョンストンのカリグラフィーまであっておもしろかった。
もうひとつおもしろかったのは、アーツ＆クラフツ運動と日本の民芸運動を対にして展示してあったこと。二つの関係があるとはいえ、並列してみる機会が少なく、対に展示してあると新しい発見もあっておもしろい。芹沢銈介や濱田庄司の作品展示を見ることが出来た。常設展に展示してあった芹沢銈介の着物もかわいい。

△：うれしがって買って来たグッズ。ウィーン工房のハガキとか、かっこいいんですよ。
この展覧会は来年東京でも開催されるようだが、やっぱり東京での開催と違って混み具合が違い、非常にゆっくりと、しかも一番前でガラスにへばりついて鑑賞できるのがうれしく、来てよかったなと思うのであります。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>１４時０２分京阪三条駅前。午前中の打ち合わせを終えて京阪電車を乗り継ぎ京都へ。駅近くのそば屋で昼食をとり<a href="http://www.momak.go.jp/" target="_blank">京都国立近代美術館</a>へ向かう。</p>
<p>ウィリアム・モリスが結構好きだ。黒々としたGolden Typeももちろんいいのだが、壁紙や造本紙面などいいのである。通った大学がバウハウスやアーツ＆クラフツ運動のような教育をそのままやっていて、切り紙や植物柄を延々と描かされたときは、なんでこんなことやらないかんのかといぶかしく思い、ウィリアム・モリス？ふん！なんて思っていたが、カリグラフィーやパッケージのデザインをやるようになって植物柄を描くことも多く、黒みが強くもバランスの良いコントラストに惹かれるようになった。壁紙の下絵やシルクスクリーンなどとてもきれいで、しばらく見入ってしまった。もちろんケルムスコットプレスの作品やその他にエドワード・ジョンストンのカリグラフィーまであっておもしろかった。</p>
<p>もうひとつおもしろかったのは、アーツ＆クラフツ運動と日本の民芸運動を対にして展示してあったこと。二つの関係があるとはいえ、並列してみる機会が少なく、対に展示してあると新しい発見もあっておもしろい。<a class="mw-redirect" title="芹沢銈介" href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B9%E6%B2%A2%E9%8A%88%E4%BB%8B">芹沢銈介</a>や<a title="濱田庄司" href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BF%B1%E7%94%B0%E5%BA%84%E5%8F%B8">濱田庄司</a>の作品展示を見ることが出来た。常設展に展示してあった芹沢銈介の着物もかわいい。</p>
<p><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/10/081023_01.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="081023_01.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/10/081023_01.jpg" alt="" width="550" height="400" /></a></p>
<p><small>△：うれしがって買って来たグッズ。ウィーン工房のハガキとか、かっこいいんですよ。</small></p>
<p>この展覧会は来年東京でも開催されるようだが、やっぱり東京での開催と違って混み具合が違い、非常にゆっくりと、しかも一番前でガラスにへばりついて鑑賞できるのがうれしく、来てよかったなと思うのであります。</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>お邪魔します。秀英体展示室</title>
		<link>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/09/12-shotype-235912</link>
		<comments>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/09/12-shotype-235912#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 12 Sep 2008 14:59:12 +0000</pubDate>
		<dc:creator>shotype</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[Event]]></category>

		<category><![CDATA[Type Design]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.shotype.com/jp/blog/?p=58</guid>
		<description><![CDATA[１５時５２分JR五反田駅西口。うっかり乗り過ごし、待ち合わせに遅れてしまった。おまけに地図も忘れてしまう。待ち合わせた方が持って来てくれた地図を片手に焦りながら向かうと、すぐにDNPと大きく書かれたビルが遠くに見えてきた。
大日本印刷秀英体開発室の伊藤さん、佐々木さんに、秀英体展示室を特別に案内していただく機会を得て、和文タイプデザイナーの竹下さんと小澤さんとともにDNP五反田ビルにお伺いした。以前、市谷工場を見学させていただいたことはあるが、五反田ビルにお邪魔するのは初めてである。
受付ロビーから長いエスカレーターで吹き抜けを上がっていくと、左手に白が印象的な秀英体展示室がある。失礼ながら市谷工場とは趣が違い、ここはショールームそのものだ。手前のコーナーでは金属活字の組版をはじめ、過去から現在までの秀英体の貴重な使用例などが紹介され、奥の部屋では実際に秀英体の制作に用いられた原図や母型、特殊な金属活字などが展示されている。展示方法にも趣向が凝らされていておもしろい。
最初のブースでは金属活字、写植、デジタルと三世代にわたる秀英体を見ながら、展示内容を一つ一つ丁寧に説明していただいた。金属活字から写植へのデザイン変遷などは、解説が無いと気づかないこともたくさんあり興味が深まった。同行していただいたお二方からの専門的な質問にも丁寧に回答していただいて、やり取りを聞いているだけでとても楽しい。
展示の中には、秀英体の仮名の変遷を時系列にまとめたアーカイブがあり、それぞれのキャラクタごとに検索することもできた。例えば「い」などは、時代によって全く別の書体とも思える程の違いがあるように思えたが、伊藤さん曰く、形は違っていても文字の傾きや全体の持っているコンセプトは一貫していて、秀英体らしさは常に変わっていないのだそうだ。
そんな話をしながらも、現在進行中の書体改刻作業をするなかで、金属活字時代のものをなかなか超えられない、言葉でも説明できないものもあるという。金属活字特有の印刷の揺らぎによるものではないのかと尋ねても、決してそれだけではないそうだ。それは、単なる改刻にとどまらず、秀英体を受け継ぎながらも超えようとする挑戦からくる言葉のようにも聞こえた。金属活字、写植、デジタルと方式も異なり、媒体も紙からディスプレイへと移るなかで、どうしても削ぎ落とされてしまう部分も出てくるのではないかと思う。それでも、その時代の要求に応え常に超えようとする姿勢と、また新たなものを加わえていく柔軟さとが、１００年以上も受け継がれてきた秘訣なのではないかと思えた。
最初のブースだけで２時間は話せると笑いながら言っていた伊藤さん。決して冗談でもないようで、見学者側の掘り下げが深かったこともあわさり、結局最後は閉館時間いっぱいまでになってしまった。きっとまだまだ、少々の時間では語り尽くせない内容があったにちがいない。
展示室見学終了後も、引き続き現在改刻中の秀英体についてのお話を伺った。多くの秀英体ファンがもつイメージを損ねること無く、新しい平成の秀英体を生み出す作業がいかに大変なことであるかが、いくつも重ねたバージョンの資料からも伺えた。今回一番楽しみにしていた和欧の混植見本も見せていただき、さまざまなバージョンが作られて和文と欧文のマッチングの検討が行われていた。予定されているファミリーは新書体も含め優に１０を超えるそうで、平成の大改刻と銘打つにふさわしい一大事業になっている。

△左：探せば見つかる秀英体。パッケージにも用いられている秀英初号明朝使用例を教えていただいた。脈絡がしっかりと付いたかなは意外と少なく、和の演出やシズル感を増したいパッケージにも重宝しそうだ。右：平成の大改刻を案内するリーフレット。かわいいキャラクタ「活じい」と「トンボちゃん」が案内してくれる。
３年前に市谷工場で金属活字や母型、ベントン彫刻機のテンプレートなどを見せていただく機会があった。役目を終え今は使われることが無くなった各作業室は、作業時の状況がほとんど残されていた。今にも職人さんが戻ってきそうなのにもかかわらず、時間は止まってしまったような不思議な感じがした。しかし今回秀英体展示室を見せていただいて、秀英体は決してその時に止まってしまっていたのではなく、開発の場所を五反田に変えて更なる進化をしていたことがわかった。
この見学で、これまであまり馴染みが無かった秀英体にぐっと近づけた気がした。脈絡の強く残った仮名はとても新鮮だし、堂々とした初号の漢字など、他の書体には無い魅力もたくさん詰まっている。現在デジタルとして発売されている多くの書体も、ルーツをたどれば秀英体に行き着くものも多いそうで、秀英体の発売はいよいよ待ちに待った真打の登場というところなのかもしれない。「待ってました！」と言える日を心待ちにしている。

△：Adobe-Japan1-5のキャラクタが一覧できる秀英体細明朝のポスター。佐々木さんのオススメはトイレに貼って毎日眺めることができるようにしておくことだそうだ。Adobe-Japan4、5あたりのなじみの少ないキャラクタも一発で把握できる。（このポスターは先の講演会に参加したおりに、くじ引きでポスターを当てた方からいただいたものです。J社のIさんありがとう！）
オススメ：
『文字は語る—デザインの前に耳を傾けるべきこと』株式会社ワークスコーポレーション
「作り手は考える」に大日本印刷秀英体開発室があります。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>１５時５２分JR五反田駅西口。うっかり乗り過ごし、待ち合わせに遅れてしまった。おまけに地図も忘れてしまう。待ち合わせた方が持って来てくれた地図を片手に焦りながら向かうと、すぐにDNPと大きく書かれたビルが遠くに見えてきた。</p>
<p>大日本印刷<a href="http://www.dnp.co.jp/shueitai/" target="_blank">秀英体開発室</a>の伊藤さん、佐々木さんに、秀英体展示室を特別に案内していただく機会を得て、和文タイプデザイナーの<a href="http://d.hatena.ne.jp/taquet/" target="_blank">竹下さん</a>と<a href="http://www.mojipokke.jp/blog/" target="_blank">小澤さん</a>とともにDNP五反田ビルにお伺いした。以前、市谷工場を見学させていただいたことはあるが、五反田ビルにお邪魔するのは初めてである。</p>
<p>受付ロビーから長いエスカレーターで吹き抜けを上がっていくと、左手に白が印象的な秀英体展示室がある。失礼ながら市谷工場とは趣が違い、ここはショールームそのものだ。手前のコーナーでは金属活字の組版をはじめ、過去から現在までの秀英体の貴重な使用例などが紹介され、奥の部屋では実際に秀英体の制作に用いられた原図や母型、特殊な金属活字などが展示されている。展示方法にも趣向が凝らされていておもしろい。</p>
<p>最初のブースでは金属活字、写植、デジタルと三世代にわたる秀英体を見ながら、展示内容を一つ一つ丁寧に説明していただいた。金属活字から写植へのデザイン変遷などは、解説が無いと気づかないこともたくさんあり興味が深まった。同行していただいたお二方からの専門的な質問にも丁寧に回答していただいて、やり取りを聞いているだけでとても楽しい。</p>
<p>展示の中には、秀英体の仮名の変遷を時系列にまとめたアーカイブがあり、それぞれのキャラクタごとに検索することもできた。例えば「い」などは、時代によって全く別の書体とも思える程の違いがあるように思えたが、伊藤さん曰く、形は違っていても文字の傾きや全体の持っているコンセプトは一貫していて、秀英体らしさは常に変わっていないのだそうだ。</p>
<p>そんな話をしながらも、現在進行中の書体改刻作業をするなかで、金属活字時代のものをなかなか超えられない、言葉でも説明できないものもあるという。金属活字特有の印刷の揺らぎによるものではないのかと尋ねても、決してそれだけではないそうだ。それは、単なる改刻にとどまらず、秀英体を受け継ぎながらも超えようとする挑戦からくる言葉のようにも聞こえた。金属活字、写植、デジタルと方式も異なり、媒体も紙からディスプレイへと移るなかで、どうしても削ぎ落とされてしまう部分も出てくるのではないかと思う。それでも、その時代の要求に応え常に超えようとする姿勢と、また新たなものを加わえていく柔軟さとが、１００年以上も受け継がれてきた秘訣なのではないかと思えた。</p>
<p>最初のブースだけで２時間は話せると笑いながら言っていた伊藤さん。決して冗談でもないようで、見学者側の掘り下げが深かったこともあわさり、結局最後は閉館時間いっぱいまでになってしまった。きっとまだまだ、少々の時間では語り尽くせない内容があったにちがいない。</p>
<p>展示室見学終了後も、引き続き現在改刻中の秀英体についてのお話を伺った。多くの秀英体ファンがもつイメージを損ねること無く、新しい平成の秀英体を生み出す作業がいかに大変なことであるかが、いくつも重ねたバージョンの資料からも伺えた。今回一番楽しみにしていた和欧の混植見本も見せていただき、さまざまなバージョンが作られて和文と欧文のマッチングの検討が行われていた。予定されているファミリーは新書体も含め優に１０を超えるそうで、平成の大改刻と銘打つにふさわしい一大事業になっている。</p>
<p><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/09/080912_01.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="080912_01.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/09/080912_01.jpg" alt="" width="275" height="200" /></a><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/09/080912_02.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="080912_02.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/09/080912_02.jpg" alt="" width="275" height="200" /></a></p>
<p><small>△左：探せば見つかる秀英体。パッケージにも用いられている秀英初号明朝使用例を教えていただいた。脈絡がしっかりと付いたかなは意外と少なく、和の演出やシズル感を増したいパッケージにも重宝しそうだ。右：平成の大改刻を案内するリーフレット。かわいいキャラクタ「活じい」と「トンボちゃん」が案内してくれる。</small></p>
<p><a href="http://www.typeproject.com/typeproject/diary/2005/10/27-235957-kokano.html" target="_blank">３年前</a>に市谷工場で金属活字や母型、ベントン彫刻機のテンプレートなどを見せていただく機会があった。役目を終え今は使われることが無くなった各作業室は、作業時の状況がほとんど残されていた。今にも職人さんが戻ってきそうなのにもかかわらず、時間は止まってしまったような不思議な感じがした。しかし今回秀英体展示室を見せていただいて、秀英体は決してその時に止まってしまっていたのではなく、開発の場所を五反田に変えて更なる進化をしていたことがわかった。</p>
<p>この見学で、これまであまり馴染みが無かった秀英体にぐっと近づけた気がした。脈絡の強く残った仮名はとても新鮮だし、堂々とした初号の漢字など、他の書体には無い魅力もたくさん詰まっている。現在デジタルとして発売されている多くの書体も、ルーツをたどれば秀英体に行き着くものも多いそうで、秀英体の発売はいよいよ待ちに待った真打の登場というところなのかもしれない。「待ってました！」と言える日を心待ちにしている。</p>
<p><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/09/080912_03.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="080912_03.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/09/080912_03.jpg" alt="" width="275" height="200" /></a><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/09/080912_04.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="080912_04.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/09/080912_04.jpg" alt="" width="275" height="200" /></a></p>
<p><small>△：Adobe-Japan1-5のキャラクタが一覧できる秀英体細明朝のポスター。佐々木さんのオススメはトイレに貼って毎日眺めることができるようにしておくことだそうだ。Adobe-Japan4、5あたりのなじみの少ないキャラクタも一発で把握できる。（このポスターは<a href="http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/09/05-shotype-235939" target="_self">先の講演会</a>に参加したおりに、くじ引きでポスターを当てた方からいただいたものです。J社のIさんありがとう！）</small></p>
<p>オススメ：<br />
『<a href="http://www.wgn.co.jp/store/dat/3119/" target="_blank">文字は語る—デザインの前に耳を傾けるべきこと</a>』株式会社ワークスコーポレーション</p>
<p>「作り手は考える」に大日本印刷秀英体開発室があります。</p>
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		<item>
		<title>孫明遠氏講演会</title>
		<link>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/09/05-shotype-235939</link>
		<comments>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/09/05-shotype-235939#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 05 Sep 2008 14:59:39 +0000</pubDate>
		<dc:creator>shotype</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[Event]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.shotype.com/jp/blog/?p=59</guid>
		<description><![CDATA[「こんなにたくさん楷書体というのはあるもんなんか。」次々とスライドに映る楷書体はどれも姿勢が美しく、中国の楷書体に対する執着と歴史を感じることができた。
『２０世紀前半期、中国人による「倣宋体・楷書体」の開発と「明朝体」の受容』という講演を聴きにいった。韓国同様お隣の国である中国の書体事情もなかなか知る機会が無く、こういう講演を通して少しでも事情をつかめればと思い参加した。
徹底した研究が行われたようで、豊富な資料とともに日本との関係も含めながら解説が行われたが、半世紀を約２時間で振り返り全て憶えきることも難しく、内容を把握するには同時に配布された資料での復習が必要になった。貴重な講演だったにも関わらず、一番強く残った印象が冒頭の感想だったというのはお恥ずかしい限りだが、繰り出されるスライドの書体一つ一つに個性があって、柔らかい印象のものから端正で凛々しいものまであり見とれてしまった。
一方で中華人民共和国時代に入ってから急に質が変わったこともおもしろい。時代の変化がデザインにもたらす影響は大きかったのかなとも感じたが、書体の変化は制作上の制約や印刷媒体への適応によるところが大きいことも多く、想像だけで思い込まないようにしておこうと思う。最新の中国書体デザインも興味深く、とにかく文字に関しては歴史の深い国だから、今回見ることができた楷書体の素養を背景にして、伝統的な書体をはじめ今後の新しい展開も期待させる。
またもうひとつ興味深かったのは、長体、扁体といった正方形ではない書体も多く作られていて、当たり前に使われていたことが伺えたこと。孫氏が最後に紹介した言葉「温故知新」を違う角度から自分に響かせて、これからのことを想像してみるのが面白かった。

△：講演会の案内と当日配布された資料。
講演関連記事：アイデア327 ［論文］中国におけるグラフィックデザインとタイポグラフィの歴史的発展に関する研究 1805-1949　文：孫明遠
朗文堂News09 September 2008
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>「こんなにたくさん楷書体というのはあるもんなんか。」次々とスライドに映る楷書体はどれも姿勢が美しく、中国の楷書体に対する執着と歴史を感じることができた。</p>
<p>『<a href="http://robundo.com/robundo/news/study-group5.html" target="_blank">２０世紀前半期、中国人による「倣宋体・楷書体」の開発と「明朝体」の受容</a>』という講演を聴きにいった。韓国同様お隣の国である中国の書体事情もなかなか知る機会が無く、こういう講演を通して少しでも事情をつかめればと思い参加した。</p>
<p>徹底した研究が行われたようで、豊富な資料とともに日本との関係も含めながら解説が行われたが、半世紀を約２時間で振り返り全て憶えきることも難しく、内容を把握するには同時に配布された資料での復習が必要になった。貴重な講演だったにも関わらず、一番強く残った印象が冒頭の感想だったというのはお恥ずかしい限りだが、繰り出されるスライドの書体一つ一つに個性があって、柔らかい印象のものから端正で凛々しいものまであり見とれてしまった。</p>
<p>一方で中華人民共和国時代に入ってから急に質が変わったこともおもしろい。時代の変化がデザインにもたらす影響は大きかったのかなとも感じたが、書体の変化は制作上の制約や印刷媒体への適応によるところが大きいことも多く、想像だけで思い込まないようにしておこうと思う。<a href="http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/06/12-shotype-080343" target="_self">最新の中国書体デザイン</a>も興味深く、とにかく文字に関しては歴史の深い国だから、今回見ることができた楷書体の素養を背景にして、伝統的な書体をはじめ今後の新しい展開も期待させる。</p>
<p>またもうひとつ興味深かったのは、長体、扁体といった正方形ではない書体も多く作られていて、当たり前に使われていたことが伺えたこと。孫氏が最後に紹介した言葉「温故知新」を違う角度から自分に響かせて、これからのことを想像してみるのが面白かった。</p>
<p><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/09/080905_01.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="080905_01.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/09/080905_01.jpg" alt="" width="550" height="400" /></a></p>
<p><small>△：講演会の案内と当日配布された資料。</small></p>
<p>講演関連記事：<a href="http://www.idea-mag.com/cgi-bin/book/catalog.cgi?language=jp&amp;item=327" target="_blank">アイデア327</a> ［論文］中国におけるグラフィックデザインとタイポグラフィの歴史的発展に関する研究 1805-1949　文：孫明遠</p>
<p><a href="http://robundo.com/robundo/news/09september08.html" target="_blank">朗文堂News<span class="externalSerif"><span class="serif_number" lang="en">09 September 2008</span></span></a></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>北京五輪開会式</title>
		<link>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/08/08-shotype-235957</link>
		<comments>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/08/08-shotype-235957#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 08 Aug 2008 14:59:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>shotype</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[Info]]></category>

		<category><![CDATA[Shotype]]></category>

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		<description><![CDATA[文字が出て来てちょっとうれしかった。カウントダウンで漢数字が出て来た時はちょっと鳥肌が立った。
２００８年８月８日午後８時（現地時間）と、中国の人が好きだという８づくしの日に披露した開会式のアトラクション。文字が出るたびにぐいぐいと引き込まれる。活字に見立てた張り子の一つ一つがドットになって文字を浮き上がらせる。「和」だ。カタチが少しづつ変わりなじみのあるカタチに。字体の歴史を振り返ったのか。
入場行進順もアルファベット順ではなく国名を中国の国名表記に置き換えて、画数の少ない順番に入場したそうでとてもユニークだ。中国では五十音やアルファベット順などの換わりに画数順が一般的なのだろうか。画面の英語表記の横に中国語表記があればもっとわかりやすかったんだけど。
Beijing 2008と筆文字で表現されたロゴが発表されてからずっと気になっていた。アルファベットを無理してあわせているように見えるからだ。アルファベットは用いずに漢字を用いて自国の文化を表現したアトラクション。漢字になじみのある自分にとってはとても親しみがあったが、漢字になじみの無い人にとってはどう見えたのだろうか。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>文字が出て来てちょっとうれしかった。カウントダウンで漢数字が出て来た時はちょっと鳥肌が立った。</p>
<p>２００８年８月８日午後８時（現地時間）と、中国の人が好きだという８づくしの日に披露した開会式のアトラクション。文字が出るたびにぐいぐいと引き込まれる。活字に見立てた張り子の一つ一つがドットになって文字を浮き上がらせる。「和」だ。カタチが少しづつ変わりなじみのあるカタチに。字体の歴史を振り返ったのか。</p>
<p>入場行進順もアルファベット順ではなく国名を<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E4%BA%AC%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E9%96%8B%E4%BC%9A%E5%BC%8F" target="_blank">中国の国名表記</a>に置き換えて、画数の少ない順番に入場したそうでとてもユニークだ。中国では五十音やアルファベット順などの換わりに画数順が一般的なのだろうか。画面の英語表記の横に中国語表記があればもっとわかりやすかったんだけど。</p>
<p>Beijing 2008と筆文字で表現されたロゴが発表されてからずっと気になっていた。アルファベットを無理してあわせているように見えるからだ。アルファベットは用いずに漢字を用いて自国の文化を表現したアトラクション。漢字になじみのある自分にとってはとても親しみがあったが、漢字になじみの無い人にとってはどう見えたのだろうか。</p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/08/08-shotype-235957/feed</wfw:commentRss>
		</item>
		<item>
		<title>カリグラフィーとの距離</title>
		<link>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/08/08-shotype-235903</link>
		<comments>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/08/08-shotype-235903#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 08 Aug 2008 14:59:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>shotype</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[Event]]></category>

		<category><![CDATA[Shotype]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.shotype.com/jp/blog/?p=55</guid>
		<description><![CDATA[１７時４８分大手町駅。普段習い事で乗り換えるだけの駅にて初めて降りてみる。
第四回　MG SCHOOL作品展『カリグラフィー・スイスをたずねて 』を見に出かけた。スイスをテーマに様々な書体で作品が作られており、一つ一つの作品の完成度の高さに圧倒されて帰って来た。

△会場となった東京大手町・ギャラリーパレス
一年半前、この作品展に選ばれることを目標に、かなり時間をかけて準備して下書きまで行きながら、結局完成させること無くこの日を迎える。三年前上京した時の目標の一つでもあったのに、参加しようとせずにただの観覧者を選んだ。ただ逃げただけのようにも思う。当時クラスメイトで目標としていた方々やスクールを通じて知り合った方々はどんどんと上達してさらに遠い存在となってしまった。一度途切れた糸をもう一度ピンと張らせるのは簡単なことではないと思っていたが、この展覧会を見てさらに大変だということを思い知らされた。淡々とレポートするつもりだったが少し思いが強くなって冷静に見れないまま帰途につく。あんなに一生懸命になっていたカリグラフィーとの距離が今少し遠い。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>１７時４８分大手町駅。普段習い事で乗り換えるだけの駅にて初めて降りてみる。</p>
<p>第四回　<a href="http://www.kampo.co.jp/mg/mg-school/" target="_blank">MG SCHOOL</a>作品展『カリグラフィー・スイスをたずねて 』を見に出かけた。スイスをテーマに様々な書体で作品が作られており、一つ一つの作品の完成度の高さに圧倒されて帰って来た。</p>
<p><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080808_01.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="080808_01.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080808_01.jpg" alt="" width="190" height="270" /></a><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080808_02.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="080808_02.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080808_02.jpg" alt="" width="360" height="270" /></a></p>
<p><small>△会場となった東京大手町・ギャラリーパレス</small></p>
<p>一年半前、この作品展に選ばれることを目標に、かなり時間をかけて準備して下書きまで行きながら、結局完成させること無くこの日を迎える。三年前上京した時の目標の一つでもあったのに、参加しようとせずにただの観覧者を選んだ。ただ逃げただけのようにも思う。当時クラスメイトで目標としていた方々やスクールを通じて知り合った方々はどんどんと上達してさらに遠い存在となってしまった。一度途切れた糸をもう一度ピンと張らせるのは簡単なことではないと思っていたが、この展覧会を見てさらに大変だということを思い知らされた。淡々とレポートするつもりだったが少し思いが強くなって冷静に見れないまま帰途につく。あんなに一生懸命になっていたカリグラフィーとの距離が今少し遠い。</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>文字モジトークショー01「片岡朗×岡澤慶秀」</title>
		<link>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/08/02-shotype-235959</link>
		<comments>http://www.shotype.com/jp/blog/archives/2008/08/02-shotype-235959#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 02 Aug 2008 14:59:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>shotype</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[Event]]></category>

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		<description><![CDATA[１４時４２分JR五反田駅。暑い…。前回ここへ着た時は大雨。もう一度あの場所へしかも文字の話をまた聞きに行けるのが少しうれしい。
文字モジトークショー01「片岡朗×岡澤慶秀」を見に5tanda Sonicへ。広告やCMでよく見る丸明オールドのデザイナーである片岡朗氏と、ヒラギノシリーズのデザインや游ゴシックなどをデザイン／販売する字游工房のタイプデザイナー岡澤慶秀氏の講演を聞いた。

△左：岡澤慶秀さん（左側）。右：片岡朗さん。
お二方の文字のデザインをするきっかけからトークショーは始まる。岡澤さんとは世代がほぼ同じなので、大学の頃のEmigreやNeville Brodyといったデザイナーのことや、Fontographerが日本に出て来た頃の話が自分と全く同じでとても親近感が湧いたが、ワープロの外字作成機能で卒業制作の書体を作ったというのは驚きだった。とても大変な作業だったのではないかと思うが、どうしてもやってしまいたい時は少々無茶なやり方でも作ってしまうのが学生らしいパワーなのかもしれない。
片岡さんは、展示会のプレゼンボードに文字を書く仕事がのちのち書体をデザインするきっかけとなったそうだ。一つ一つのエピソードが文字づくりの芯になっているように思えた。
そして、今回のイベントのメインとなった書体制作のデモンストレーションへ。
両氏の紹介した書体制作方法は全く異なったものだった。岡澤さんは字游工房での書体制作フローを紹介。漢字は、デザインの基本となる十数文字を下書きしたものをコンピュータに取り込み、それを基に数千字へと展開していくそうで、やはり組織で複数人で作業することを前提とした方法なのか、先日聞いた小塚昌彦さんがプレゼンした方法に近い気がした。
読み込ませた下絵にあわせて手際よくエレメントをくみ上げていき、１０分程で一文字が出来上がる。基本となる文字を作れば、「木」や「日」といったパーツが蓄積され、それらのパーツを組み合わせてまた違う漢字が作られる。それを繰り返して文字は一つのフォントとして完成する。大きさが同じに見える点や線も、一つ一つの大きさや太さは異なり、微妙に調整することで同じ大きさに見えるようにしている。それぞれの部首や旁の大きさやバランスを瞬時に判断できるのは、おそらくこれまでの何万文字と制作した経験からくるもので、ご本人は何ともなさげに話していたが、すぐにできるものではないと思った。

△左：基本となる主要な文字「国」「東」を作ると、そこにできたエレメントを使って他の文字へと展開していく。右：下書きされたひらがな「あ」を読み込ませ、手際よくとレースしていく。使用しているツールは字游工房用にカスタマイズされたURW社のBezier Editorというもの。FontLab Studio5にはできない操作がいくつかあり少しうらやましかった。（日本語制作には対応していないが同様のツールがDTL FontMasterにBezierMasterとしてもセットされている。）
一方の片岡氏は全く違う書体デザインのアプローチをデモンストレーションしたくださった。
書体のデザインは骨格にあると言う片岡さん。気に入った全く趣の違う書体を重ね合わせ、浮かび上がった共通項を抽出しデザインを起こす。元となる書体は古典書体であったり普段書くような手書きの文字であったりだそうだが、どうやってその特徴を拾い上げ、さらにデザインとしてまとめるかというのがデザイナーのセンスなのだと思う。全く性格の違う骨格をブレンドすると、まとめるのが苦労するように思える２つをまた別のデザインとして作り出していた。とても大胆なアプローチが興味深かった。

△左：２種類の文字を重ね合わせ浮かび上がる線を探っていく。右：検討されたエレメント
片岡さんは「行けると思えたものを作っていく」と仰ったが、何をもって「行ける」と判断できたかというのが一番関心のあるところだ。おそらくそこが書体の一番の肝になるのではないかと思うが、アイデアスケッチや下書きはなくても画面の中で試行錯誤が繰り返されてその肝をつかみ取り、カタチにしていくのが片岡さんの見せ所になっているのだと思った。
制作のプロセスは話に聞いたことはあったが、ここまで直接的に書体のデザインアプローチと制作方法を見たことは無かったかもしれない。しかもそれをライブで見ることができたのはとても面白かったと思う。トークショーではあったが文字づくりを「魅せる」イベントとなっていてとても楽しむことができた。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>１４時４２分JR五反田駅。暑い…。前回ここへ着た時は大雨。もう一度あの場所へしかも文字の話をまた聞きに行けるのが少しうれしい。</p>
<p>文字モジトークショー01「片岡朗×岡澤慶秀」を見に<a href="http://www.gotanda-sonic.com/" target="_blank">5tanda Sonic</a>へ。広告やCMでよく見る丸明オールドのデザイナーである<a href="http://www.moji-sekkei.jp/" target="_blank">片岡朗</a>氏と、ヒラギノシリーズのデザインや游ゴシックなどをデザイン／販売する<a href="http://www.jiyu-kobo.co.jp/" target="_blank">字游工房</a>のタイプデザイナー岡澤慶秀氏の講演を聞いた。</p>
<p><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080802_01.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="080802_01.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080802_01.jpg" alt="" width="275" height="200" /></a><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080802_02.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="080802_02.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080802_02.jpg" alt="" width="275" height="200" /></a></p>
<p><small>△左：岡澤慶秀さん（左側）。右：片岡朗さん。</small></p>
<p>お二方の文字のデザインをするきっかけからトークショーは始まる。岡澤さんとは世代がほぼ同じなので、大学の頃の<a href="http://www.emigre.com/" target="_blank">Emigre</a>や<a href="http://www.amazon.co.jp/Graphic-Language-Neville-Brody/dp/0500274967/ref=sr_1_1?ie=UTF8&amp;s=english-books&amp;qid=1218383146&amp;sr=8-1" target="_blank">Neville Brody</a>といったデザイナーのことや、Fontographerが日本に出て来た頃の話が自分と全く同じでとても親近感が湧いたが、ワープロの外字作成機能で卒業制作の書体を作ったというのは驚きだった。とても大変な作業だったのではないかと思うが、どうしてもやってしまいたい時は少々無茶なやり方でも作ってしまうのが学生らしいパワーなのかもしれない。</p>
<p>片岡さんは、展示会のプレゼンボードに文字を書く仕事がのちのち書体をデザインするきっかけとなったそうだ。一つ一つのエピソードが文字づくりの芯になっているように思えた。</p>
<p>そして、今回のイベントのメインとなった書体制作のデモンストレーションへ。</p>
<p>両氏の紹介した書体制作方法は全く異なったものだった。岡澤さんは字游工房での書体制作フローを紹介。漢字は、デザインの基本となる十数文字を下書きしたものをコンピュータに取り込み、それを基に数千字へと展開していくそうで、やはり組織で複数人で作業することを前提とした方法なのか、先日聞いた小塚昌彦さんがプレゼンした方法に近い気がした。</p>
<p>読み込ませた下絵にあわせて手際よくエレメントをくみ上げていき、１０分程で一文字が出来上がる。基本となる文字を作れば、「木」や「日」といったパーツが蓄積され、それらのパーツを組み合わせてまた違う漢字が作られる。それを繰り返して文字は一つのフォントとして完成する。大きさが同じに見える点や線も、一つ一つの大きさや太さは異なり、微妙に調整することで同じ大きさに見えるようにしている。それぞれの部首や旁の大きさやバランスを瞬時に判断できるのは、おそらくこれまでの何万文字と制作した経験からくるもので、ご本人は何ともなさげに話していたが、すぐにできるものではないと思った。</p>
<p><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080802_03.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="080802_03.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080802_03.jpg" alt="" width="275" height="200" /></a><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080802_04.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="080802_04.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080802_04.jpg" alt="" width="275" height="200" /></a></p>
<p><small>△左：基本となる主要な文字「国」「東」を作ると、そこにできたエレメントを使って他の文字へと展開していく。右：下書きされたひらがな「あ」を読み込ませ、手際よくとレースしていく。使用しているツールは字游工房用にカスタマイズされたURW社のBezier Editorというもの。FontLab Studio5にはできない操作がいくつかあり少しうらやましかった。（日本語制作には対応していないが同様のツールが<a href="http://www.fonttools.org/">DTL FontMaster</a>にBezierMasterとしてもセットされている。）</small></p>
<p>一方の片岡氏は全く違う書体デザインのアプローチをデモンストレーションしたくださった。</p>
<p>書体のデザインは骨格にあると言う片岡さん。気に入った全く趣の違う書体を重ね合わせ、浮かび上がった共通項を抽出しデザインを起こす。元となる書体は古典書体であったり普段書くような手書きの文字であったりだそうだが、どうやってその特徴を拾い上げ、さらにデザインとしてまとめるかというのがデザイナーのセンスなのだと思う。全く性格の違う骨格をブレンドすると、まとめるのが苦労するように思える２つをまた別のデザインとして作り出していた。とても大胆なアプローチが興味深かった。</p>
<p><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080802_05.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="080802_05.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080802_05.jpg" alt="" width="275" height="200" /></a><a href="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080802_06.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15" title="080802_06.jpg" src="http://www.shotype.com/en/blog/wp-content/uploads/2008/08/080802_06.jpg" alt="" width="275" height="200" /></a></p>
<p><small>△左：２種類の文字を重ね合わせ浮かび上がる線を探っていく。右：検討されたエレメント</small></p>
<p>片岡さんは「行けると思えたものを作っていく」と仰ったが、何をもって「行ける」と判断できたかというのが一番関心のあるところだ。おそらくそこが書体の一番の肝になるのではないかと思うが、アイデアスケッチや下書きはなくても画面の中で試行錯誤が繰り返されてその肝をつかみ取り、カタチにしていくのが片岡さんの見せ所になっているのだと思った。</p>
<p>制作のプロセスは話に聞いたことはあったが、ここまで直接的に書体のデザインアプローチと制作方法を見たことは無かったかもしれない。しかもそれをライブで見ることができたのはとても面白かったと思う。トークショーではあったが文字づくりを「魅せる」イベントとなっていてとても楽しむことができた。</p>
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